『あの山の向こうにはどんな景色が広がっているんだろう。』
ほんの些細な好奇心から夢が始まる。
山の向こう側を見るには山頂に登らなければいけない。
そして、そこまでの道のりが楽ではないことも、山の麓に立てば、想像はつく。
覚悟を決めて、登り始める。想像通り、やはり楽ではない。
足場も儘ならない断崖もあれば、深い森に迷い込むことだってある。
雨も降れば、風も吹く。
何よりも応えるのが、山を下ってくる人の心無い言葉。
『まだまだ先は長いよ』
『この先には何にもなかったよ!
やめた方がいいよ。』
『怪我しないうちに引き返した方が
利口だよ。』
下りて来る人、下りて来る人に
そんなことを言われると、
さすがに気が滅入ってしまう。
でも、目を凝らして、よ~く、見て欲しい。
そんなことを言ってるこの人も、そして、今、すれ違ったあの人も
皆、自分だってことに気付くから。
そう、心の中の、もう一人の自分、弱い自分、逃げ出したい自分・・・
自分を鼓舞して、登り続けるか、それとも、そこであきらめるか。
あなたはどちらを選びますか。
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